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東北大学物理学専攻・
物理学科について

ご挨拶

物理学は、自然界で起きている様々な現象をつぶさに観察することで、その背後に潜む基本的な法則や原理を発見し、それらに基づいて新しい現象を説明、予測する学問です。その対象となる空間スケールは、小さいもの(プランク長さ)から大きいもの(観測可能な宇宙の大きさ)まで実に60桁程度にも及びますが、これほど広い領域をカバーする分野は他にありません。

これまでに物理学は、この世界を構成している基本要素である素粒子や原子核、インフレーションに始まる宇宙の誕生と進化、物質の構造と電子状態など様々な自然現象に関する多くの謎を解き明かしてきました。その過程において、ニュートリノやヒッグス粒子、重力波、ダークマターの存在など宇宙の成り立ちに関わる発見とともに、X線、核磁気共鳴、レーザー、高温超伝導、カーボンナノチューブなど今ではよく知られた技術の礎が築かれました。これらのイノベーションは、先人が基本法則や原理に基づいて研究を行ってきた結果です。量子力学の発展によって、物理学はこの100年の間、エレクトロニクス、ナノテクノロジー、フォトニクスなどの分野において数多くの新展開を生み出し、更に今、量子情報理論や量子コンピューターが大きな期待を集めています。深刻な環境問題やエネルギー問題に加えて新たな感染症の脅威など多くの課題に直面する現代において、次の100年を切り拓くために、基本法則や原理に基づく物理学のアプローチはますます重要になっていくと期待されています。

東北大学理学部物理学科(1911年設置)は、現在約160名の教員を擁し、規模、内容ともに世界トップクラスです。研究内容は現代物理学の主要な分野を網羅しています。素粒子、宇宙論、原子核分野(ニュートリノ、ハイパー原子核や不安定原子核の研究など)と、物質の構造と性質を研究する分野(物性分野:トポロジカル物質、新奇量子相、界面・薄膜、量子ホール系、ソフトマター、光コンピューターを目指した超高速光機能の研究など)が世界をリードしています。物理学のさらなる発展のためには新たな発想を持った研究者を生み出していくことが必要不可欠です。好奇心と想像力を持ち,研究に対する強い意欲を持った学生の皆さんの参加を待っています。

理学研究科物理学専攻長・
理学部物理学科長(2026年度)木村 憲彰

学びの環境

東北大学物理学専攻・物理学科は仙台市中心部から西に数キロ程の青葉山キャンパスの講座を中心に、片平キャンパス、三神峯キャンパスの講座、更には東北大学以外の研究機関における講座が研究、教育に携わっています。青葉山キャンパスの周辺には豊かな自然があり、緑に囲まれて静かで落ち着いた環境になっております。
また、近くには著名な史跡である仙台城跡があり、身近に仙台の歴史に触れることができます。
2015年12月には地下鉄東西線が開通し、仙台市内からのアクセス環境にも恵まれています。

理学研究科合同A・B・C棟 外観

青葉山キャンパス

大学院物理専攻の五基幹講座(量子基礎物理学講座(素核理論)、素粒子・核物理学講座(素核実験)、固体統計物理学講座(物性理論)、電子物理学講座(物性実験)、量子物性物理学講座(実験))の主な研究室は青葉山キャンパスにあります。主な講義は物理系講義棟や理学研究科合同棟で行われます。

物理系研究棟
物理系講義棟
物理・化学合同棟

⻘葉⼭キャンパスには高輝度放射光施設(NanoTerasu)があります。

NanoTerasu(ナノテラス)

高エネルギー物理学講座(ニュートリノ科学研究センター)と核放射線物理学講座(先端量子ビーム科学研究センター)も協力講座として本専攻の教育・研究に参加しています。

ニュートリノ科学研究センター
先端量子ビーム科学研究センター(青葉山)

北青葉山憩い公園や合同棟ロビーでは様々なイベントが開催されます。

北青葉山憩い公園
合同棟ロビー

キャンパスギャラリー

ナレッジ・コリドー
学習スペース
中央広場
コンビニエンスストア
青葉山新キャンパス
合同棟屋上から仙台市街の眺め

片平キャンパス・三神峯キャンパス

片平キャンパスの結晶物理学講座(金属材料研究所)、金属物理学講座(金属材料研究所)、分光物理学講座(多元物質科学研究所)、ならびに三神峯キャンパスの原子核理学講座(先端量子ビーム科学研究センター (三神峯))も、物理専攻の協力講座として研究と教育に参加しています。

金属材料研究所
材料科学高等研究所
多元物質科学研究所
先端量子ビーム科学研究センター (三神峯)

歴史・沿革

年代 内容
1907
東北帝国大学・東北帝国大学理科大学正門(東北大学史料館所蔵)

東北帝国大学の分科大学(理科大学)として創立される

1911

仙台中心部の片平地区で数学科、化学科とともに開講する

1922
アインシュタインと物理学科教授陣
(東北大学史料館所蔵)

アインシュタイン来校

1937
N.ボーア講演風景
(東北大学史料館所蔵)

ボーア来校

1953

大学院の理学研究科が設置されたのに伴い、物理学専攻が設置される

1957

原子核理学専攻が設置される

1968

物理学第二専攻が設置される

1969
物理系研究棟(奥)と物理系講義棟(手前)

片平地区から青葉山地区への移転整備がスタ-ト(1979年に完成)

1994

大学院への重点化により3専攻が物理学専攻へ改組・統合される

2002
理学研究棟A棟、B棟

新棟(理学総合棟)移転整備がスタート(2003 年に完成)

2003

21世紀COEプログラム(物理学分野)で拠点形成開始

2004

国立大学法人東北大学に移行

2008

グローバルCOEプログラム(物理学分野)が開始される

2009
物理系研究棟(旧物理A棟)

物理系研究棟(旧物理A棟)棟改修(2010年3月に終了)

2014
物理系講義棟(旧物理B棟)

物理系講義棟(旧物理B棟)ならびに物理・科学合同棟(旧物理C棟)改修

2015
理学研究科合同C棟

理学研究科合同C棟完成

2024

東北大学が日本初の「国際卓越研究大学」に認定・認可される

案内配布物

物理学専攻に所属する研究グループの研究内容を紹介したパンフレットです。
大学院を受験する方に向けて書かれていますが、高校生・一般の方もどうぞ。