数字でみる物理系
- 理科大学創立
- 114年
- THE日本版
総合ランキング - 1位
- THE世界大学
ランキング(総合) - 120位
- (国内3位)
- 専任教員あたりの学生数
(物理系・学年あたり) - 1.13人
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物理学科の概要
物理学科ってこんなところ
物理学とは、自然界で起きている多様な現象にひそむ基本法則と原理を発見し、新しい現象を予測・説明する学問です。物質の基本要素である素粒子・原子核の性質や、固体や液体、高分子・生体物質など、粒子が集まり複雑に相互作用することで生じる極めて多様で多彩な物質の性質を、物理学は明らかにしてきました。
物理学科の歴史は東北帝国大学の分科大学(理科大学)が設置された 1911 年に始まります。それ以来多くの研究者を輩出してきました。現在では約150 名の教員を擁する国内で最大級の物理学教育研究組織になっています。
学部では、講義・演習・学生実験を通して、物理学の基本となる考え方を習得します。そして4 年次で各研究室に所属し、より専門的なテーマを研究します。学部卒業後は多くの学生が大学院に進学し、「社会の第一線で活躍する科学技術者に必要な知識と技能を身につける」ことを、研究を通して学びます。
優れた研究教育環境の中で、毎年多数の大学院生が将来の物理学研究を担う人材として育っています。
極小の世界から極大の世界までの探求の繋がりを示すウロボロスの蛇。極小の素粒子の研究は、極大の宇宙の研究と密接に関係している。
実験物理学
実験物理学の醍醐味は、自然と直接触れ合うことができることです。これまで誰も触れたことのない新しい結果を自分の実験データに見出したときの喜びは何物にも代え難いものです。
自然と触れることは、試料を“ 創り” これを“ 測る”、あるいは自分で創った測定器・検出器を用いて自然を“ 視る”ことを通して行われます。最先端の研究のためには、研究者自ら装置を設計し作製します。
学部教育の「物理学実験」(2 年後期から3 年後期)、「物理学研究(卒業研究)」では、研究の現場で使用されている実験装置を使い、自分の目の前に広がる自然に触れることができます。
理論物理学
「紙と鉛筆を使って自然界の謎を解き明かしたい」。アインシュタインにあこがれて物理学科に入学してくる学生は多くいます。近年では紙と鉛筆に加えてコンピュータが理論物理学者の大きな武器です。
自然の謎に理論的に応えるには“ 考える”、“ 議論する”、“ 計算する” の3つを繰り返すことが不可欠です。学部教育の「物理学セミナー」(3年後期)や「物理学研究(卒業研究)」では、これら3 つのアプローチを通して、物理の謎に理論的に迫ります。 特に演習では、具体的な問題を“ 手を動かして解く” ことにより物理の基礎を理解し、身につけることができます。
物性物理学
原子や電子が多数集まったら何が起きるだろうか?そこでは、一個一個の原子や電子の性質からは想像もつかない未知の世界が広がっています。固体や液体、高分子の研究は、一つ一つが違った世界の探索です。
近年ではナノテクノロジーを駆使して、我々が望むものを自由に作れるようになってきました。物理学科では、強磁場、極低温、超高真空などの極限状態のもとで、あるいはナノ微細加工、超高速光学技術、大規模数値計算機を使って、ミクロなメカニズムの解明と新しい世界の探索に挑戦しています。さらには、ソフトマター物理や生物物理という領域横断分野の研究も行っています。
素粒子・宇宙・原子核物理学
物質の究極の姿は何だろうか? 自然界を支配する法則は一体何だろうか? 宇宙はどうやってできたのだろうか? これらの問題に応えるには、加速器を用いて高エネルギーに加速した素粒子・原子核を衝突させ反応を調べたり、宇宙・地球内部・原子炉から来るニュートリノを精密に測定したり、極小の世界の現象を実験的に調べることが不可欠です。
理論的に調べるには、相対性理論と量子力学を組みあわせたり、高度な数学を駆使する必要があります。物理学科では、世界の大型実験施設で実験を行ったり、国内外の一流の研究者と一緒に考え計算することで、誰もが抱く究極の問題に日夜挑んでいます。
大学で
どんなことを学ぶ?
高校の物理が“本物”になる
高校で学ぶ運動方程式やエネルギー保存則は、自然現象を理解するための第一歩にすぎません。高校物理では、多くの公式が登場し、それらを組み合わせて問題を解くことが中心となります。しかし、これは本来の「物理学」の姿ではありません。物理学とは、自然現象の本質を捉える単純で普遍的な基本法則を見いだし、それを出発点として未知の現象を予測する学問です。その過程は緻密な論理的思考に基づいており、それを実現する“言語”が数学です。
力学を例にとると、高校では複数の公式を組み合わせて物体の運動を計算しますが、大学では運動方程式という一つの原理からあらゆる運動を導き出そうとします。運動方程式は微分やベクトルを用いて記述されるため、高校数学の基礎をしっかりと理解していることが重要です。また、大学での物理実験は、単に公式の正しさを確かめるために行うものではなく、自然現象に直接触れることでその本質を抽出できる最も重要な手段です。
学部教育では、公式の暗記ではなく、理論と実験の両輪によって自然現象を支配する法則を見いだす力を養うことを目指しています。
そのため本学物理学科では、力学、電磁気学、量子力学、統計物理学といった基礎分野について、座学だけでなく演習も重視した授業を設けています。演習はクラス分けによる少人数制で行われ、学生が自ら手を動かして理解を深められるよう、教員および大学院生のティーチング・アシスタントが丁寧にサポートしています。
数学を“言語”として使う
高校で学ぶ微積分、ベクトル、複素数、確率といった数学の内容は、大学で物理を学ぶための大切な基礎となります。物理学では、自然のさまざまな現象を曖昧なく表現し、予測し、理解することが求められます。そのためには合理的な表現方法と論理的思考が求められます。これを可能とするのがまさに数学です。特に、高校で学んだ数学が、大学における物理の基礎を理解するのに極めて大事な要素となります。
たとえば、物体の運動を解析するには微積分が、力のつり合いや電場・磁場の向きを扱うにはベクトルが欠かせません。また、波や振動の研究には複素数が、量子力学や統計力学には確率の考え方が重要な役割を果たします。
本学物理学科では、物理を理解するための数学力を協力にサポートするため、物理のための数学という講義を数学の基礎科目とは別において、1年前期から高校と大学の教育上の接続を意識しながら丁寧に指導しています。
高校で学ぶ数学の知識は、大学の物理で新しい世界を理解するための“言葉”のようなものです。だからこそ、高校のうちに数学の考え方を身につけておくことが、大学での物理学の学びをより深く、楽しいものにしてくれます。
実験で“手を動かす”楽しさ
物理学の魅力のひとつは、頭の中で考えるだけでなく、実際に手を動かして確かめられるところにあります。教科書で学んだ原理や法則を、自分の手で実験し、観察し、測定することで、理解がぐっと深まります。
高校では、実験は教科書に書かれている公式を確かめることが中心ですが、大学では、実験によって新しい物理現象を探索します。たとえば、落下の実験で運動の法則を確かめたり、レンズや鏡を使って光の性質を調べたりすることから始まり、大学では、より高度な装置を用いて未知の現象を調べたり、自らテーマを設定して新しい発見を目指した実験を行います。時には予想外の実験結果を目の当たりにし、驚くこともあります。
手を動かしながら、目の前で起こる現象の中に新しい発見を見いだすこと。それこそが、物理学ならではの醍醐味です。
本学物理学科では、学年が進むにつれて専門性の高い内容へと自然にステップアップできるカリキュラムが用意されています。基本的な実験内容から始まり、先端的な実験や最先端研究への参加まで、スムーズに物理学を深めていける構成が魅力です。また、カリキュラムには、多彩でユニークな選択科目や課題が用意されており、宇宙物理・素粒子・物性・量子情報など、さまざまな興味や進路に対応できます。学生は自身の関心に合わせて柔軟に実験を体験しながら、物理学の理解を深めることができます。
先端分野への入り口をのぞく
大学での物理学の学びは、教科書に書かれている知識を超えて、最先端の研究につながっています。物質の最小単位である素粒子の研究や、宇宙の起源を探る天体物理、物質中の電子や原子の集団としてのふるまいを解明する物性物理など、物理学の世界は、今も広がり続けています。
授業や実験を通して、こうした先端分野の考え方や研究手法に触れることで、自然の仕組みをより深く理解し、新しい発見への入り口をのぞくことができます。
大学での物理学の学びは、未知の世界を自分の手で切り開くための第一歩なのです。
本学物理学科は、宇宙物理学、素粒子論、物性物理、量子情報、生物物理など広範な研究分野で多数の教員を擁しており、学生の興味に応じて進路を切り拓ける環境が整っています。さらに、少人数制の演習や充実した実験実習により、理論と実践の両輪で物理を深く学ぶことができます。このような学びの中で、学生たちは自然の背後にある法則を見出す力を養い、将来、研究・教育・産業の各分野で活躍できる高度な人材へと成長していきます。
卒業研究で“自分だけの答え”を探す
大学での学びの集大成となるのが、卒業研究です。これまでに身につけた知識や実験技術をもとに、自分でテーマを選び、課題を設定し、結果をまとめていきます。
卒業研究では、まだ誰も知らない現象を調べたり、新しい理論を検証したりすることもあります。教科書に書かれている答えをなぞるのではなく、自分自身の力で答えを生み出す経験ができます。
うまくいかないこともありますが、試行錯誤の先に得られる発見や達成感は、何にも代えがたいものです。自ら考え、手を動かし、自分だけの答えを見つけること。それが、大学で物理を学ぶ最大の魅力のひとつです。
本学物理学科では、こうした自ら考え、探求する姿勢を大切にする教育が根づいています。卒業研究においては、学生一人ひとりが主体的に物理に取り組むため、計算機や実験装置など充実した研究環境が用意されています。特に、次世代放射光施設や極限環境設備といった世界的にも類まれな研究設備を利用することができ、世界をリードする研究の現場に身を置くことができます。さらに、このように専門性を高めるなかで、素粒子、宇宙、物性、量子など多様な分野が集まる本学科においては、分野を横断した視点や協働も自然と育まれます。
カリキュラム
4年間の学部教育のうち、最初の1年半は物理系 (物理・天文・地球物理が含まれる) として教育が行われ、これらの学問に共通する基礎となる古典力学、 電磁気学、熱力学を学びます。 2年次の後半より学科にわかれますが、物理学科では、 現代物理学の基本である量子力学や統計力学などを身につけると同時に、 実験により物理現象の現実の姿とそれを解明する方法 に触れることができます。引き続いてより専門的な素粒子、原子核、 物性物理学が講義されます。 4年生は物理学教室の研究グループのいずれかに所属して卒業研究を行います。 学部 教育は、大学院における高度な教育の基礎を与えるとともに、 産業界で活躍するための科学的素養を培うことも目指しています。
物理学科(2年後期)~で学ぶこと
入学から卒業までの流れ
学部入試方法
| AO入試 | 特別選抜入試 | 一般入試 | |
|---|---|---|---|
| 11月 | Ⅱ期 | 科学オリンピック入試 国際バカロニア入試 帰国生徒入試 |
|
| 1月 | 共通テスト | ||
| 2月 | Ⅲ期 | 前期日程 | |
| 3月 | 私費外国人留学生 | 後期日程 |
物理学科は宇宙地球物理学科とともに理学部物理系として入学者を募集します。
入学試験の詳細は、理学部ホームページをご覧下さい。
大学生活の流れ
4年間の学部教育のうち、最初の1年半は物理系(物理学科、宇宙地球物理学科)として教育が行われ、これらの学問に共通する基礎となる古典力学、電磁気学、熱力学を学びます。
| 1 年 生 |
川 内 キ ャ ン パ ス |
1年生 物理系
|
|---|---|---|
| 2 年 生 |
青 葉 山 キ ャ ン パ ス |
2年生(前期) 物理系
2年生(後期) 青葉山キャンパス(物理学科) 解析力学、電磁気学、物理数学、量子力学、物理実験学、物理学実験 など |
| 3 年 生 |
量子力学、統計物理学、物理学実験、電気力学、素粒子物理学、原子核物理学、物性物理学 など
|
|
| 4 年 生 |
4年生 研究室配属
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| 卒業 |
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キーワードで探す最前線研究
- #量子論
量子論
現代物理学の基盤。場の量子論や量子計算など多様な最先端分野の中核を担い、量子科学技術の根幹を成す。

- #ダークマター
ダークマター
現在の宇宙のエネルギーの約25%を占める正体不明の物質。宇宙の銀河や銀河団などの構造形成に重要な役割を果たした。

- #素粒子標準模型
素粒子標準模型
クォークとレプトン、ゲージ粒子とヒッグスで自然界を統一的に記述する理論。自然界の大半の現象を原理的に説明する基礎理論であり、なお未知への窓を残す。

- 弦理論(超弦理論・超ひも理論)
弦理論(超弦理論・超ひも理論)
粒子を点ではなく極小の「ひも」とみなす理論。量子力学と一般相対性理論を統一する量子重力の有力候補。全ての力と物質を統一する最終理論として期待されている。

- #宇宙論
宇宙論
宇宙の起源・進化・未来を物理法則に基づいて解き明かす学問である。インフレーション、ダークマター、ダークエネルギー、重力波、物質の起源といった宇宙の根本的な謎に挑む。

- #格子QCD
格子QCD
QCD には低エネルギーにいくほど相互作用が強くなるという性質があり、相互作用を摂動論的に扱う手法が使えなくなります。QCD を非摂動的に計算する方法として考案されたものが、「格子 QCD」と呼ばれる数値的手法です。

- #少数多体系
少数多体系
物理学において、有限多体系である原子核を3体、4体問題などに基づいてその原子核の構造を研究する研究方法のこと

- #コライダー物理
コライダー物理
コライダーと呼ばれる加速器を用い粒子を高エネルギーで衝突させる実験により、物質の基本構造や自然法則を探ります。素粒子標準模型を超える新しい粒子の発見や粒子間相互作用が創発する量子ダイナミクスの研究を通し、宇宙や物質の起源の理解を深めることができます。

- #標準模型を超える物理
標準模型を超える物理
標準模型では説明できない暗黒物質や重力の謎を解明するため、超対称性や余剰次元など新理論を探る研究が進められ、物理学の最前線となっています。

- #ニュートリノ
ニュートリノ
ニュートリノは電荷をもたず非常に軽い素粒子で、毎秒何兆個も体を通り抜けています。反応しにくいため観測は難しいですが、太陽や宇宙の現象を通して、星の仕組みや宇宙の歴史、物質の起源を知る手がかりになります。

- #クォーク
クォーク
クォークは物質をつくる基本粒子で、陽子や中性子は3つのクォークからできています。私たちの体や身の回りの物質は主にアップクォークとダウンクォークで構成されますが、中性子星の中心部にはストレンジクォークを含む粒子も存在すると考えられています。

- #ハドロン
ハドロン
ハドロンはクォークが集まってできた粒子の総称で、陽子や中性子のように原子核をつくり、私たちの体や物質を形づくります。ハドロンには、クォーク3つからなる「バリオン」と、クォークと反クォークからなる「メソン」があります。その構造や相互作用を調べることで、量子色力学の理解が深まります。

- #原子核
原子核
原子核は陽子と中性子からできており、原子全体の大きさの1万分の1以下ですが、質量のほとんどを占めます。陽子同士は反発しますが、強い力によって結びつき安定します。原子核の研究は宇宙の起源を理解する手がかりとなります。

- #不安定原子核
不安定原子核
不安定原子核は陽子と中性子の数のバランスが崩れ、安定になるために放射線を出して別の原子核に変わります。自然界や加速器で生成され、放射線治療や年代測定に利用されるとともに、物質や宇宙の成り立ちを探る手がかりとなります。

- #宇宙核物理
宇宙核物理
宇宙核物理は、宇宙で原子核がどのように生まれ進化したかを研究する分野です。炭素や酸素、鉄などの元素は、星の核融合や超新星爆発で作られます。加速器実験や理論研究からこれらの反応を調べることで、元素誕生の謎や星・銀河の進化、生命の材料の起源を知る手がかりになります。

- #加速器
加速器
加速器は電磁気力で粒子を加速する装置で、光速に近いスピードにすると原子核や素粒子の性質を調べられます。宇宙の起源や物質の最小単位の研究に役立つほか、がん治療や新素材開発など医学や工学にも応用されています。小さな粒子を操る技術が科学と社会を支えています。

- #強相関電子系
強相関電子系
電子間のクーロン斥力が非常に強く、電子が自由に動けないため通常のバンド理論が通用しない物質群を指します。このような系では、電子の集団としての性質が顕在化して、磁性や高温超伝導に代表される興味深い現象が現れます。

- #トポロジカル量子現象
トポロジカル量子現象
物質の量子状態がトポロジーと呼ばれる数学的性質に由来する特異な振る舞いを示す現象で、2016年にノーベル物理学賞の対象となった重要な研究分野です。ホール抵抗の量子化や、物質の端を流れる電流(スピン流)を生み出す原因となります。

- #スピントロニクス
スピントロニクス
電子のもつ電荷だけでなくスピンも利用して情報を伝達・記憶する技術で、省エネルギーで高速な次世代デバイスの実現が期待されています。東北大学が特に強みを有する4分野のひとつです。

- #磁性
磁性
磁性は、何千年も前に発見され人類の発展を支えてきましたが、量子力学がその理解を大きく進展させました。電子のスピンが主な起源であり、身近な磁石から量子情報技術まで幅広い分野に影響を与えます。強力永久磁石の発明を発端として、東北大学は磁性研究をリードしています。

- #超伝導
超伝導
超伝導は電気抵抗がある臨界温度で突然ゼロになる量子現象です。超伝導状態になった時、そのような物理機構が働き、その結果どのような電子状態が現れるのか、電気抵抗ゼロに止まらず、どのような量子現象が起こるのかに興味が持たれています。

- #新物質開発(物質創成)
新物質開発(物質創成)
新しい物理は、新しい物質から生まれます。あなたが固体化学的手法を駆使して発見する新超伝導体・新トポロジカル磁性体が、物性物理学に広く適用可能な新概念の創出に繋がることは決して夢物語ではありません。

- #非線形応答
非線形応答
光や電場を加えたときに物質の反応が入力に比例せず、思いがけない効果が現れる現象です。例えば、強い光で新しい色の光が生まれたり、大きな電流が流れたりします。電子が複雑に動くことで起こり、レーザーや光通信、太陽電池などに役立っています。

- #時空間ゆらぎ
時空間ゆらぎ
熱平衡状態であってもミクロには平均からのズレがあり,それは時間的,空間的に揺らいでいます。非平衡状態の理解のためには,揺らぎの重要性はさらに大きくなります。現実の物質の理解に,揺らぎの理解は避けて通れません。

- #量子情報科学
量子情報科学
量子重ね合わせや量子もつれを駆使して、新たな情報処理の方法を探求する学問です。従来のコンピューターでは解くのが難しい計算問題を解いたり、より安全な情報通信を実現することが期待されています。

- #生物物理学
生物物理学
物質から生命が誕生した謎を非平衡物理学・ソフトマター物理学を基盤に明らかにする学問領域で数理情報・合成生物学・アストロバイオロジーなどの関連分野と協力して「生命とは何か」を研究します。

- #レーザー科学
レーザー科学
レーザーは高い指向性やパワーを持つ電磁波です。物質を調べるプローブとして用いるだけでなく、物質の形状の加工、内部状態の操作、加熱や冷却もできる重要な実験装置、実験手法です。様々な実験や技術を実現すべく、レーザー自体の研究開発も活発に進められています。

- #超高速現象
超高速現象
原子や分子の動き、化学反応、物質の相転移など、ピコ秒(10-12秒)からアト秒(10-18秒)という極めて短い時間スケールで起こるダイナミクスを、レーザーや放射光を用いて直接観測・解明します。新物質や超高速電子デバイス開発への応用が期待されています。

- #結晶学
結晶学
結晶学は、結晶だけでなく、ガラスや液体など不規則な原子や分子の多体系も研究対象とします。X線・電子線・中性子を用いた観測法や、対称性・群論に基づく体系的な解析法を駆使して、物質中に潜む「秩序と無秩序」を解き明かすためのツールであり、学問です。

- #量子ビーム
量子ビーム
量子ビームは、原子や電子などと相互作用して性質を探るツールです。代表例は電子線・X線・放射光・中性子線・ミュオン線などで、いずれも波と粒子の二重性をもちます。波動性からは干渉を通して相対位置や運動量を、粒子性からはエネルギー交換を通して内部自由度を明らかにし、両者が組み合わさることでスピン波やフォノンなどの集団励起を捉えることができます。

- #相転移・相変態
相転移・相変態
相転移とは、温度や圧力などの変化によって秩序や対称性が劇的に変わる現象で、超伝導や磁性に加え、未解明の「隠れた秩序」も含まれます。相変態は主に固体の結晶構造の変化を指し、その進行過程や速度論、すなわち相転移のダイナミクスにも着目します。いずれも固体物理学における劇的な相変化を探る重要なテーマです。

- #結晶成長
結晶成長
欠陥や転位などの結晶の不均一性は、エントロピー効果を通じて体系の自由エネルギーを下げるため、結晶成長の過程で不可避的に取り込まれ、半導体をはじめ物質の機能に直結します。すなわち、平衡と非平衡の間で進む「結晶成長の物理」を解くことは、新しい物質の創成に結びつく重要な課題です。

- #極限環境
極限環境
極限環境とは、超高圧・極低温・強磁場や強電場といった強い示強変数場を指します。その下では、新しい秩序や相転移が現れ、物質の潜在的な性質が引き出されます。極限環境を作り出すこと自体がフロンティアであり、未知の物理現象を解き明かす挑戦です。

- #低次元量子系
低次元量子系
私たちのいる世界は3次元ですが、物性物理学では、物質をうまく制御することで0次元、1次元、そして2次元の系を作ることが可能です。これにより、自然界では実現しない粒子や特殊な量子状態に由来する物理現象を研究することができるのが大きな魅力です。

- #準粒子
準粒子
準粒子とは、物質中で電子などが集団的に動き、粒子のように見えるものです。半導体のホールが代表例で、物質が特殊な量子状態をもつと、自然界で通常の素粒子としては存在しない「エニオン」や、素粒子として存在するか議論下にある「マヨラナ粒子」までもが準粒子として実現します。

キャンパスライフ
物理学科の1日
登校
地下鉄の出口を出ると、すぐ目の前に青葉山キャンパスです。朝の澄んだ空気と緑に囲まれた道を歩きながら、その日の授業や実験のことを考えます。友人と待ち合わせて一緒に登校するのも、毎日のちょっとした楽しみです。
2限の授業
午前中は演習の授業です。学生自身が他の人の前で黒板を使って事前に出題された問題の解説を行います。みんなの前での発表は少し不安もありますが、先生が補足してくれるので安心して発表ができます。
昼食
昼は生協のカフェテリアや学内のベンチで友人とランチです。課題や趣味の話をしたり、午後の実験に向けて気持ちを切り替えたりと、充実したひとときを過ごせます。
学生実験
午後は本格的な物理実験です。様々な実験を行いますが、今回は電磁波の伝搬特性を調べる実験。自身で回路を設計・制作し、電磁波が伝搬する様子を調べます。うまくいかないときの試行錯誤も含めて、実験は実際に起こる物理現象の理解が深まる貴重な時間です。
自主ゼミ
授業や実験で疑問に思ったことを解決するために、友人と集まって自主ゼミを開催。意見を出し合う中で新しい発見があり、知識がどんどんつながっていく感覚を味わえます。
放課後
夕方はサークル活動やアルバイト、図書館での勉強など、それぞれが自分の時間を過ごします。学びと遊びのバランスを取りながら、大学生活の充実を感じられる時間帯です。
仙台の大学と学ぶということ
東北最大の都市・仙台は、学びと暮らしの両方を充実させてくれる街です。
駅前には商業施設やカフェが並び、友人と気軽に集まれる場所がたくさんあります。一歩歩けば緑豊かなケヤキ並木が広がり、勉強の合間にリフレッシュできる自然も身近にあります。交通の便がよく、青葉山キャンパスへも地下鉄一本で10分ほどでアクセス可能。青葉山キャンパスから繁華街へも10分かからずに行けるので、放課後友人と気軽に食事に行けます。
住むところは学生によって様々です。キャンパスから地下鉄で数分のエリアは静かでリーズナブルなので、住んでいる学生が多いです。賑やかなところが好きであれば仙台駅近くに住むこともできます。それでも首都圏郊外に住むより家賃は安くすみます。
研究に集中できる環境と、心地よい生活空間。そのバランスが整った仙台だからこそ、落ち着いて学びに打ち込むことができます。ここで過ごす学生生活は、学問だけでなく、新しい仲間や経験を通じて自分を大きく成長させてくれる時間になります。
(青葉山から地下鉄で11分)
(青葉山から地下鉄で7分)
先輩からのメッセージ
B4行弘 佳鈴
- 東北大学の物理学科に進学を決めた理由をお聞かせください。
- 高校生の頃から物理学に関心があり、ニュートンの運動方程式のように現実世界が数式で表され、説明できることに大きな魅力を感じていました。物理学をより深く学んでみたい、自分の手でまだ解明されていない現象を説明してみたいという思いから物理学科への進学を決めました。
- 実際に入学して感じたことをお聞かせください。
- 高校までに学んだ物理よりもさらに奥深い世界が広がっていることを実感しました。難しい内容に直面することもありますが、その理解の先にある面白さを知ると、さらに知りたいという気持ちが強くなります。
- 現在どのようなことを学習/研究していますか
- 現在は素粒子原子核理論研究室に所属し、場の量子論を中心に学んでいます。大学院では、行列模型を用いた超弦理論の非摂動的定式化に関する研究に取り組みたいと考えています。
- 学業以外で力を入れていること(サークル、アルバイト、趣味など)はあれば教えてください。
- グローバルリーダープログラム(TGLプログラム)に在籍し、留学生とともに授業を受けるほか、留学を経験し、国際的な視野を広げることに力を入れています。
- この学科での学びが、将来にどうつながると感じているをお聞かせください。
- 将来は研究者として活躍したいと考えています。自主ゼミが活発に行われるなど、自由に学びを深められる環境が整っているこの学科での経験は、確実に自分の成長につながっていると感じています。
- 本学の物理学科を目指している方へメッセージをお願いします。
- 物理学科と聞くと難しそうという印象を持つかもしれませんが、初めからすべてを理解している必要はなく、何か一つでも知りたいことがあれば、それを原動力にあらゆる壁は乗り越えていくことができます。ぜひ自分の興味を信じて、東北大学で学びを深めてみてください。
B4森 佑一
- 東北大学の物理学科に進学を決めた理由をお聞かせください。
- 物理学科に行くつもりではあったのですが、理数系に強い友人からの口コミと、高校の研修で東北大学に訪れたことがあり、全体的な印象が良く東北大学に決めました。
- 実際に入学して感じたことをお聞かせください。
- 物理の主要科目には添削付きの演習の授業がついており、期待通りの質の高い物理教育を受けられたと感じています。また、多様なバックグラウンドを持ちつつ、物理にどこかしら魅力を感じている部分は共通している学生が集まっているのはとても面白いです。
- 現在どのようなことを学習/研究していますか
- 量子情報理論の基礎に興味を持って勉強を進めています。
- 学業以外で力を入れていること(サークル、アルバイト、趣味など)はあれば教えてください。
- 運動が好きなので定期的に青葉山を走っています。
- この学科での学びが、将来にどうつながると感じているをお聞かせください。
- 非常に多くのことを学んだのでとても全ては伝えきれません。ただ、同じように(もしくは自分以上に!)物理や数学が好きで熱心な友人らと時間を忘れて議論し、切磋琢磨した経験は今後の自分を支えてくれると確信しています。
- 本学の物理学科を目指している方へメッセージをお願いします。
- 背伸びした勉強や活動も良いですが、高校数学だったり、高校数学でわかる範囲の数学の色々なトピックに慣れ親しんでおくのも重要だと思います。
B4岡田 灯馬
- 東北大学の物理学科に進学を決めた理由をお聞かせください。
- 高校生の時、物理の面白さに惹かれ、物理学科に入ろうと決めました。仙台の住環境が良かったことや、東北大学の設備が整っていることで入学を決めました。
- 実際に入学して感じたことをお聞かせください。
- 本学の物理学科は他の学部と比較しても、自由にのびのびと過ごせると感じています。物理の議論なども、盛んに行われている印象です。物理の理解は、一朝一夕では身に付かず、こういった普段の同期との議論に大変助けられたと感じています。
- 現在どのようなことを学習/研究していますか
- 物性理論を専攻しています。強相関系という相互作用のある系における、解析手法や数値計算手法について学んでいます。
- 学業以外で力を入れていること(サークル、アルバイト、趣味など)はあれば教えてください。
- 学部は主に、運動部に所属していました。引退後はエンジニア系のインターンをしています。
- この学科での学びが、将来にどうつながると感じているをお聞かせください。
- この学科は普段から、考えたり議論したりすることが多いので、そういった力は否応なしにつくと思います。
- 本学の物理学科を目指している方へメッセージをお願いします。
- 大学の物理は、高校の物理よりも格段に面白く、追求しがいのある分野だと思いますし、本学は十分な設備が整っていると感じています。本学科を目指されている方が、4年間物理に夢中になれることを祈っています。
進路情報
学部(物理学科)卒業後に進路はこちら、大学院(物理学専攻)修了後に進路はこちらを参照してください。
⼊試情報
物理学科は宇宙地球物理学科とともに理学部物理系として入学者を募集します。
入学試験の詳細は、理学部ホームページ をご覧下さい。
よくある質問
東北大学理学部物理系に関して







仙台に関して


