2015年度バックナンバー
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2016.1.28
反強磁性スカーミオン
電子間に働くクーロン相互作用が強い系ではその量子効果と非線形性との相乗効果により新規な超伝導、磁性、誘電性、光物性が実現し、基礎物理学の視点のみならず応用的観点からも多くの注目が集まっています。特に瞬時パルス光を強相関電子系に照射することで、平衡状態では実現しない「隠れた状態」が現れることが期待されています。 -
2015.12.1
光と大規模数値計算で明らかにする強相関電子の隠れた状態
電子間に働くクーロン相互作用が強い系ではその量子効果と非線形性との相乗効果により新規な超伝導、磁性、誘電性、光物性が実現し、基礎物理学の視点のみならず応用的観点からも多くの注目が集まっています。特に瞬時パルス光を強相関電子系に照射することで、平衡状態では実現しない「隠れた状態」が現れることが期待されています。 -
2015.11.5
バリオンの相対論的多体系としてのハイパー原子核
平均場近似で破れた対称性を回復しつつ平均場の量子ゆらぎも考慮して原子核のスペクトルを記述する「平均場を越えた」アプローチが急速に発展しています。我々はこの方法をハイパー原子核に適用し、相対論的バリオン多体論に基づいてハイパー原子核のスペクトルを記述することに初めて成功しました。 -
2015.7.20
アクシオンと宇宙論:共鳴現象による位相欠陥生成
素粒子・宇宙理論グループ 標準理論は多くのパラメターを含むが、個々のパラメターがなぜその値であるのかという疑問にはまだ確固たる答えがない。特に、パラメターが「自然に」期待される値から大きく外れた値を持つ場合には、その背・・・