素・核実験

加速器科学

教員

客員教授/金正 倫計

研究について

当グループは、大強度陽子加速器および加速器を用いた原子核・素粒子物理の研究を行う。

大強度陽子加速器の研究(金正倫計)

図1: 大強度陽子加速器施設J-APRC(茨城県東海村)

 大強度陽子加速器施設(J-PARC)(図1)は、世界最高強度の陽子ビームを生成し、それを用いて素粒子・原子核物理、物質科学、生命科学などの広範囲の最先端研究を行うことを目的として原子力研究開発機構(茨城県東海村)に最近建設された施設である。J-PARCは、リニアック、速い繰り返しの3 GeVシンクロトロン(Rapid Cycling Synchrotron, RCS)、50 GeVシンクロトロン(Main Ring, MR)の3段の加速器から成る。 これまで、加速器のビーム出力目標(RCS: 1 MW、MR: 0.75 MW以上)の達成にむけて、イオン源、電磁石、電源、高周波空洞等の構成機器の技術課題の克服、及びビーム不安定要因の解明、ビーム損失の低減など、ハード・ソフト両面の研究を進めてきた。2024年に、RCSではビーム出力1MWでのビーム利用運転、MRでは0.8MWのビーム出力を達成した。今後は、RCSではビーム出力1.5 MW以上、MRではニュートリノ施設に1.3 MW、ハドロン実験施設に0.1MW以上のビームを供給するための研究開発を進める。

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