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レーザーによる光速測定と超高速分光
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吉澤雅幸(東北大学大学院理学研究科) |
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【講師プロフィール】
専門分野はレーザーを用いた超高速分光です。光合成で光エネルギーを効率よく集める仕組みを研究しています。
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レーザーはアインシュタインが1905年に原理を提唱し、1960年に発明されました。レーザー光の最大の特徴は、電灯などの通常の光とは違いコヒーレンス(可干渉性)と呼ばれる性質をもっていることです。このため、レーザー光を自在にあやつることにより、単色性がよい光、時間的に短い光パルス、非常に強い光などを作ることができます。現在では、さまざまなレーザーが開発され、幅広い分野に応用されています。
授業ではレーザー光の特徴について話をし、応用実験として半導体レーザーとオシロスコープを用いた光速測定を行います。この授業で用いる光速測定法を応用することにより、遠く離れた距離の精密測定や光パルスの時間制御を行うことができます。時間制御されたレーザー光を用いると、フェムト秒(1000兆分の1秒)という非常に短い時間領域の研究(超高速分光)を行うことができます。超高速分光を用いた最先端の研究例として、光合成の研究について紹介します。
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光速測定装置。 |
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オシロスコープで観測したレーザー光。2つの信号の時間差から光速を求める。 |
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