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極低温の世界

講師 木村憲彰 (東北大学理学研究科、東北大学極低温科学センター(兼任))
【講師プロフィール】
専門は低温物性、特に磁性と超伝導の研究を行っています。
講師 佐々木孝彦 (東北大学金属材料研究所低温電子物性学研究部門)
【講師プロフィール】
分子や高分子(ポリマー)が集合してできている「やわらかい」有機物質・材料の物性研究、特に低温での電気伝導・超伝導の研究をしています。小学生対象の科学ボランティア・出前授業などもしています。
URL 木村: http://www.vlt.phys.tohoku.ac.jp/
佐々木: http://cond-phys.imr.tohoku.ac.jp/
 物質の性質は温度によって大きく変化します。たとえば、水は0℃以下では突然その性質を変えて固体(氷)になったり、100℃以上では気体(水蒸気)になったりします。室温で気体として存在する窒素や酸素も、温度を下げてゆくと液体や固体に変化します。また、見た目の形に変化はなくとも、突然性質を変える現象も知られています。たとえば超伝導と呼ばれる現象は、物質中の電子が重要な役割を演じています。授業では液体窒素(沸点マイナス196℃)を使って、このような分子や電子の性質の変化を観察します。
 授業は標準で1時間程度ですが、ご希望にあわせて柔軟に対応いたします。演示実験を行いますので、生徒数は20名から30名くらいが適当ですが、ビデオカメラをご用意いただいてスクリーンに映し出すことができれば、大人数でも大丈夫です。

発泡スチロールに入った液体窒素中の高温超電導体(黒い円盤)の上で静止しているリング型の永久磁石。

液化した酸素。淡い青色をしており、磁石に吸い付く。