物性実験II

量子ダイナミクス

教員

教授/遊佐 剛
助教/橋本 克之

研究について

現代社会の毎日の生活を支えている半導体産業は超高品質な結晶作成技術やデバイス技術など多くのハイテク技術で成り立っています。私たちはこのようなナノテクノロジーに裏打ちされた超高純度半導体デバイスや新奇材料を舞台とすることで、試料に存在する電子の電荷やスピン、ホール、励起子、核スピンといった粒子や準粒子が量子力学によって織りなす物理を研究しています。このような物理現象は物性だけでなく基礎物理学の面から見ても意義があります。特にビックバンのような宇宙創成の初期段階で現れるプランクスケールの宇宙である「量子宇宙」やブラックホールの検証を行うためのトイ模型を、半導体チップ上で実現する研究に特に力を入れています。素粒子、宇宙論、量子情報、物性理論や材料系といった幅広い研究者の方々と共同研究を通じて新しい物理を探求していこうと考えています。

Fig.1 1+1次元宇宙の時空図

Fig.2 ナノデバイスの電子顕微鏡写真

Fig.3 温度数10ミリケルビンの強磁場環境を実現する希釈冷凍機システムの内部

Fig.4 (左) 光学顕微鏡像 (右)分数量子ホール状態の実時間-空間像
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