佐藤直道さん(M2)が、第53回フラーレン・ナノチューブ・グラフェンシンポジウム 若手奨励賞を受賞しました。

 

物性理論研究室の佐藤直道さん(M2)が、第53回フラーレン・ナノチューブ・グラフェンシンポジウム(京都大学、2017年9月13日―15日)におけるポスター発表で
若手奨励賞を受賞しました。授賞式は次回第54回のシンポジウムで2018年3月11日に行われます。

賞名:「第53回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウム 若手奨励賞」
受賞者:佐藤直道さん(M2・物性理論研究室)
授賞式:2018年3月11日
授与機関:フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会
リンク先:http://fntg.jp/jp/main45_waka.html (学会HP)

受賞内容は、ナノチューブの円偏光二色性で下記の論文が主な結果です。
論文は、齋藤理一郎教授が行っている、低次元物質の円偏光物性の研究テーマの一つです。
従来の円偏光二色性の公式でナノチューブの円偏光二色性を計算すると、結果が高い対称性の為にキラルな物質にあるにも拘わらずゼロになってしまいます。
佐藤さんは、公式で記述されていない部分の計算[1]を行い、新たなナノチューブの二色性の計算式を導出して、数値計算を行い、産総研片浦グループの実験を再現[2]しました。

[1] Circular dichroism of single-wall carbon nanotubes
Naomichi Sato, Yuki Tatsumi, and Riichiro Saito
Phys. Rev. B 95, 155436 – Published 21 April 2017 (理論)

[2] Experimental determination of excitonic band structures of single-walled carbon nanotubes using circular dichroism spectra,
X. Wei, T. Tanaka, Y. Yomogida, N. Sato, R. Saito, H. Kataura,
Nat. Comm. 7, 12899-1-9, (2016) (実験)
 リンク先:http://www.nature.com/articles/ncomms12899

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